ひとそれぞれ、色とりどりで、美しい。

昔、昔、その昔。
2017年くらいの話。

お正月に子どもキャンプ@3泊4日だったかな。
そのスタッフに入っていた時の話です。

中学1年生の女の子が、キャンプ最終日の前日。
朝から、ちょっとおかしかったんです。

みんなとは別行動をとりたがるし、
なぜか、一人でいることが多く、うつむき加減に、表情もなんか複雑・・。

昨日までそんなことはなかったし、何かあったのかな。

「どうしたの?」

そう聞いてみたら、ぽつっとこういったんです。

「明日、みんなとお別れだと思ったら、寂しくなってきて。
みんなと一緒にいたらもっとさみしくなるから、別にいるの。」

・・・そう、だったんだぁ。

まさか、そんな理由だったなんて。
思いもつかなかった。

「そうなんだ」って話を聞いて、そのまんま彼女を見守りつつ、サポートしていたら。

急にかまくらを作り始めたんです。
今から、かまくら?

そんな予定あったっけ?
(一応スケジュールが決まっていたので、かまくらという予定は無かった・・・)

急にもくもくと、かまくらを作り続けていた彼女に

「どうしたの?」

と尋ねたら。

「最後に、みんなでかまくらには入れたら嬉しいなと思って、
だから準備しているの。」

そっか、そうなんだ。

数日前に会ったはじめましての仲間たち。
みんなとの時間を思い出し、みんなとのことを思ったらさみしくなって。
その気持ちと向き合った先に、出てきたものが「かまくら」だったんだ。

今日の夜、みんなに言ってみる。

そう言って、また、もくもくとかまくらを作り始めました。

誰かを思い、
自分の内側のあたたかい思いを
自分なりの考えとともに表現する。

その形は、ひとそれぞれ色とりどりで。

なんか、とってもまっすぐで、とっても純粋で。
とっても美しくて。

一緒に過ごさせてもらえたことが、本当に感謝だなぁと思った出来事。

その後のことは、もうあまり覚えていたいのだけれど。

かまくらに入ったことと、
帰りのわかれ際のとびっきりの笑顔。

時間がたてど、忘れられない。

誰かとの間で生まれた
誰かを思う思い

自分らしく、表現できることって、素晴らしいことだよね。

それが、相手にとってはおいておいて、
自分らしい形で表現しきれることは、とても大きなことだと、
実感しています。

次男が、自分の気持ちをうまく表現できなくてもがいていた時、
その目をあわせたら、そこに浮かんだ映像が、この出来事だったんだ。
ふと、よみがえってきた今日。

我が子は、真っ白に見守れない。
今日は、この体験に助けてもらった気がしてる。

行動に責任はついてくるから
どんな行動も許されるわけじゃないけど。

目の前の行動や表現が
生まれてくる、その人の内側に。

何があるのか、
どんな声があるのか、
耳を傾けることを大切にしたい。