子ども市長がいる国、オランダの話

子ども市長がいる国、オランダ。

オランダは、子どももその年齢に応じて、
自分たちの目線で社会を捉え、社会を創ることの参加しています。

選挙権はないけれど、大人と同じく各政党の話を聞き、
子どもたちも実際にどの政党を支持するか決めたりしています。

シチズンシップ教育が当たり前にある国だと、
肌で感じています。

オランダの自治体では、子ども市長を置く自治体が増えています。
児童評議会を置く自治体もあります。
こども市長と議会は自治体の問題について一緒に考えます。

※12の州及び418の基礎自治体(2010年)
子ども市長をおく自治体は、40か所(2019年の時点)

Q:子ども市長(kinder klimaatburgemeesters)って何?

オランダには約120人の子ども市長がいます。
子ども市長とは、市長や自治体を助ける子どものことです。
彼らは大人との議論に参加し、自分たちの代わりに何を変える必要があるかについてのアイデアを考えることができます。
子ども市長は、決定を下す際に子どもたちも考慮されるようにします。
子供の市長が本物の市長に同行することもあります。
通常、子どもたちは1年間子ども市長を務め、その後は別の人が市長になります。

様々な市長がいます。
少し前の記事になりますが^^

”11歳の気候変動市長”
https://jeugdjournaal.nl/artikel/2450555-yfke-en-yenthe-zijn-kinderklimaatburgemeesters

”9歳の自転車市長”
https://ampmedia.jp/2019/04/09/junior-bicycle-mayor-of-amsterdam/

”特殊教育を受けた最初の子どもの市長の一人”
https://jeugdjournaal.nl/artikel/2496907-arjen-is-kinderburgemeester-en-zit-op-speciaal-onderwijs

「子どもの視点を入れることで、全世代に対応可能な社会を実現する」
これを実践している国が、オランダなんだよなぁと感じます。

子どもが中心の社会をトライアンドエラーしていて、
日本のどれだけ先にいっているのかわからないくらい、
様々な実践をしています。

私も、ずっとオランダを通じて勉強中です。
学ぶことも、分野もたくさんあって^^

すべてを日本がまねできるとは思わないけれど(いろんな背景が違うから)、
ヒントはたくさんあると思うのですが、いかがでしょうか?

子ども市長が一堂介して会議を行ったこともあったようです。
https://jeugdjournaal.nl/artikel/2468867-recordaantal-kinderburgemeesters-bij-elkaar-heel-gaaf

オランダ語のページは、ページごと翻訳したら日本語で読めます。
ぜひ、読んでみてくださいね^^

子ども市長のオランダ語は「kinder klimaatburgemeesters」
このキーワードで調べてもらうと、もっとたくさんの記事が見れると思います。
(ページ翻訳機能で、オランダ語のページも日本語で読めますよ。便利な時代です♪)

次、視察に行ったときには、こういう部分も視察に行きたいなぁと思っています。

日本もやっと、やーっと、令和4年6月に成立し、令和5年4月に施行されました。

まだまだ、大綱が・・って言ってますが、
子どもは、どんどん大きくなっていくので、
待ってられません。

6つの理念の中にある↓↓

年齢や発達の程度により、
自分に直接関係することに意見を言えたり、
社会のさまざまな活動に参加できること。

「子ども権利条約」の中では↓の部分

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、
おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

この部分が、形になっていけるように、動いていきたいと思います^^

>>おまけ
気候変動市長は、子どもだけではなく誰もがなれるものであり、
オランダの全国気候週間に実施されているものの1つのようです。
(今年の気候週間は、2023 年 10 月 30 日から 11 月 5 日だそうです。)
国民、企業、自治体は、気候改善に向けてあらゆる種類の活動を組織したそうです。
残りの期間も多くの人が持続可能な活動に参加しています。
https://nkw2023.nl/klimaatburgemeester

今回は、子ども市長の視点でとりあげていますが、
オランダのいろんな活動が、参考になりますね。