「オランダの小学校は、宿題無いって聞いたんですが、本当ですか?」
・・・はい、本当です。
私が視察に行って伺った小学校すべてで、
宿題はありませんでした。
帰国してから、その後も情報をおいかけていますが、宿題があるという話を、
今も聴いたことはありません。
オランダの小学校、宿題は無し!
どうして、宿題は無いのでしょうか。
実は、オランダの教育に対する考え方が見えてくるので、理由をご紹介していきますね。
音声バージョンは、↓へどうぞ!(5分弱)
子どもの学力に責任を持っているのは誰か?
オランダでは、子どもたちが勉強する場所は「学校」と位置付けられています。
国が定めている基準の中で教育が実施されている(オランダの学校と認められている場所)で、
子どもたちは、勉強します。
学校にいる教員が、
子どもたちの教育に責任を持ち、
しっかりと学びと理解を培ったうえで、卒業させていきます。
理解が伴わない場合は、小学生であれ留年もあります。
必ず
「理解した、できた」
その上で、学年が上がっていくのですね。
学校は、在席している生徒の教育に責任を持っています。
生徒たちが卒業に至らないということなどが続けば、
学校にどのような指導をしているのか、チェックが入りますし、
学校に対して改善要求が出されることもあるそうです。
なので、学校の授業がある時期に、体調不良などのどうしようもない理由以外で
休むことはできないんです。
(簡単に休むことはできません)
例えば、学校の授業がある時期に、
家族で海外旅行に行こうと欠席したとしますよね。
学校から連絡はもちろんのこと、空港でストップがかかり、親が指導されるそうです。
子どもの教育を受けさせていない親ということになるそうです。
子どもの教育の機会を奪っていることになるんです。
オランダでは、子どもの教育は学校で先生によって行われるもの。
という、とてもシンプルなものです。
そのため、学校以外の場所で、
先生が見ていない場所で勉強をすることは、
上記に反することなので、行われない。
日本のように学習塾などもありません。
(おけいこの位置づけで、くもんがあるようです。)
子どもたちは、学校がから帰ったら、
遊んだり、自分の好きなスポーツや習い事などに出かけ、
家族と過ごし、自分の時間を過ごして1日を終えます。
家に帰ってから勉強するということは、課せられてないのです。
長期休暇も、宿題はありません。
3週間ほどあるサマーホリデー(夏季休暇)も、
あらゆる休暇も、宿題はありません。
小学生の間は、勉強は学校でやる!
それ以外の時間は、遊び、趣味、好きなこと、家族との時間など、自分の時間を過ごす!
こんな感じでしょうか。
ちなみに、中等教育(13歳以降)に入っていくと、
学校から課題が出るので、授業が終わった後に、課題に取り組むことになるそうです。
なので、宿題無し!というのは、小学校までの話になります。
いかがだったでしょうか。
あくまで、2019年の視察情報と、今の情報ということを、
心にとめておいていただければと思います。
社会にあわせて変化が早いオランダなので、
今後、宿題事情も変わる可能性もあるかもしれません^^
参考になれば、嬉しいです!