専門家やサポートを上手に使おう(学校が合わない子や不登校への支援)

突然ですが、カウンセラーさんに会ったことはありますか?

あ、ちまたの営業さんではなく、
心理カウンセラーさんのことです^^

今、とてもいい時代になってきて、
あちこちで、カウンセラーのカウンセリングが無料で受けられるんです。

公共サービスの中にある○○相談の中で、
カウンセラーが担当しているものがいくつかあるんですよ!

教育相談や、スクールカウンセラーもその1つです。

子どもが学校のシステムに合わない
学校がしんどい
学校にいかない
学校にいけない
子育てで悩んでいることがある
子育てで困ったことがある

これら全部、スクールカウンセラーや教育相談で、
相談に乗ってもらえるものなんです。

特に、学校が合わなかったり不登校の場合は、
いくつかのサポートや専門家、繋がりを持っていくことをお勧めします。

積極的に専門家を頼ろう

子どもにまつわるあれこれ、
学校にまつわるあれこれを、親子という関係の中だけで解決していくのはとても大変です。

なぜかというと、距離が近すぎて客観的に見えなくなることもあるし、
これらの状況は、少し広い視野といろんな視点で見ないと、
問題の本質が見えてこない分野だからです。

なかなか状況が改善しないと、心も体も疲弊していくし、
なぜ自分だけ。。。という孤独にも陥ってしまう可能性もあるので。

本当に、今の時代、いろんな専門家やサポートがあります。
公共サービスのもの、企業が提供しているもの。

本当にたくさんあるので、色々なものに出会いながら、
ぜひ自分の味方やサポートチームを作ってみるのはいかがでしょうか?

いくつかのサポートを持とう

専門家やサポートを活用する場合のポイントは、複数個所持っておくことです。
なぜ複数個所がポイントかというと、
専門家やサポートの専門がそれぞれ違い、1人ですべてをサポートすることは不可能だからです。

あと、万が一、1か所だけのサポートだと、担当者が変わったり、担当の人との関係がうまくいかなくなった場合、
いきなり相談場所がなくなるリスクがあります。

複数個所持っていくと
それぞれの専門分野のサポートを受けれるので、
前に進む具体的な行動につなげていきやすくなりますし、
サポートする側もサポートしやすくなるんです。

どんな専門家やサポートがあるの?(公的な支援や相談先)

【1】スクールカウンセラー
市町村によりますが、学校に1人来てくれる「カウンセラー」です。
今は、臨床心理士や公認心理師の資格がないとできない仕事です。
学校の中で、子どもと保護者を対象にカウンセリングを行っています。
また教員の相談に乗ったり、教員へのアドバイスやサポートを行うこともあります。

【2】スクールソーシャルワーカー
常に子どもに寄り添い、毎日の生活におけるさまざまな悩みやいじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などに対し、
事態を解決すべく支援することはもちろんながら、状況によっては子どもだけではなく教員も支える専門職です。
配置されている学校もあれば、ない学校もあるかもしれません。

【3】教育センター(カウンセラー)
各市町村の教育委員会に所属する教育行政機関です。
子どもたちの健やかな成長に資するため、主に市内の学校園に通う子ども(3歳半から15歳)と保護者、
市立学校園や教職員を対象に事業や活動を行っている場所です。
センターの中で、教育相談を行っていたり、適応教室を開いていたりしています。
相談員として、カウンセラーさんも配置されています。

【4】子ども家庭センター
子ども家庭センターは、子育ての事、何でも相談できます。
児童福祉司をはじめ、子どもの相談を専門にしている多くの職種の人たちが相談を担当しています。
地域関係機関とつながっているため、相談の内容によって、必要な場所や機関に連携をしてくれます。
子どもや家庭の問題に対応する総合的な相談支援機関です。

【5】在籍している学校
子どもが在席している学校との連携は不可欠になりますね。
担任の先生だけではなく、学校の生徒指導や主任の先生など、担当の先生がいらっしゃるかと思います。

専門家やサポートを上手に活用するコツ

上手に活用するコツは、それぞれの専門分野を理解して活用すること!です。
専門外のことはできないことが多いので、何をどうしたいのかによって、相談する人や場所を変えていきましょう。

【1】スクールカウンセラー
カウンセラーが行うのは、カウンセリングです。
カウンセリングは、対話を通じて、相談者の悩みや困りごとを解決すサポートをするものです。
どうしたらよいのかのアドバイスを受けたり、答えを出してもらったりするためものではありません。
自分自身の力で立直っていくきっかけをつくったり、気持ちや考え方を整理していくサポートを行ったりするのがカウンセリングです。

【2】スクールソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーも、カウンセラー同様にカウンセリング(相談)を行っています。
ソーシャルワーカーの相談は、「子どもの学校生活に影響を及ぼしているさまざまな問題について」相談することができます。
「今後困らない」ように、環境から整えていくことを中心に考えサポートを考えていきます。
また、保護者の生活や福祉面も同様の視点で考えサポートを考えていきます。

【3】教育センター(カウンセラー)
相談事業は、担当者が親と子、それぞれについてくれます。
相談に行くと、保護者の担当者は、保護者と子どもの課題を一緒に考えながら、解決に向けた支援・援助を行います。
子どもの担当者は、お子さまの心のケアや言語、発達等の課題に対して、専門性を活かした指導や支援を行います。
学校や先生の対応に困惑した場合や、学校や先生にどう相談したらいいかという場合も有効です。
必要に応じて、心理検査や発達検査等を実施していたり、
必要であれば、ご相談の上で在籍校との連携や他の専門機関への紹介も行います。
(適応教室の相談もできます。)

【4】子ども家庭センター
子育ての事、何でも相談できます。
児童福祉司をはじめ、子どもの相談を専門にしている多くの職種の人たちが相談を担当しています。
地域関係機関とつながっているため、相談の内容によって、必要な場所や機関に連携をしてくれるので、
どうしたらいいかわからない場合でも、どこでどんなサポートを受けることができるのかを提示してくれます。

我が家の場合

学校のシステムが合わない次男は、
・学校のスクールカウンセラー
・教育センターの相談
・学校

と、3つのサポートと連携を取っています。

【1】スクールカウンセラーの活用

昨年度は、学校に楽しく行けている時間が多かったので、必要な時だけ予約するという感じでしたが、
今年度は、教室がしんどい、先生もしんどい、学年もしんどいという状況が改善できないので、
週に1度金曜日に、カウンセリングの予約をいれて、カウンセラーさんと過ごす時間を持っています。
悩みを相談するという時間ではなく、カウンセラーさんと一緒に過ごしながら、一緒に遊んだり、お話したりして過ごします。
私は予約を取らず、子どもだけ予約を取っています。

カウンセラーさんは、悩みを相談するしない関係なく、
子どもの様子や雰囲気、話す内容、書いている絵などをみながら、
状態を見てくださいます。

基本的には守秘義務があるので、
子どもがカウンセリングの時間で話した内容は、
保護者である私にも、先生にも話されることはありません。
(万が一、ほおっておけないほど危険な兆候などが見えた場合は、共有されます。)
このことは、子どもにも伝えています。

学校と相談をたくさん行っていた時期、
カウンセラーさんにお願いして、学校側とのミーティングに入ってもらっていました。

例えば、私がホットルームが必要だと言っても、聞き入れてもらえない反応だったとしても、
カウンセラーさんがホットルームを無しにするのは、安全な場所がなくなってしまい挑戦ができなくなる可能性があるから、
ホットルームの存在は大切ですよ。

と言ってくれたら、学校側は、そうか・・と聞き入れてくれることがありました。
(たくさん助けてもらいました)

カウンセラーさんは
・「共感的理解」、「無条件の肯定的関心」、「自己一致」への実践と理解
・子どもを尊重する
・子ども一人一人は違う存在である

このスタンスで学校の中にいてくださるので(子どもたちを見てくれるので)、
すごくありがたい存在だと感じています。

【2】教育センターの活用

ホットルームにすら登校が難しい状況になったとき、
私が頼るのが教育センターの教育相談です。

「学校にどう相談していいのかわからない、お手上げ」
この状況が、ホットルームすら難しい状況になった時、なんです。
(これは、私の利用理由なだけなので、ご自由なタイミングでどうぞ)

教育センターは、学校と連携している場所でもあり、
教員が教育センターに配属されている場合もあります。
なので、学校(システム)や教員への理解がある上で、相談に乗ってもらえるんです。

学校に○○といわれたのだけど、どうしたらいいかわからない
学校の○○の部分を何か変化させたいけれど、どう話していいかわからない
先生が・・

などなども、教育センターだから相談できる。
相談後に、こちらがOKであれば相談内容を学校に共有してくれるので、
その点もありがたいのです。

先ほどのカウンセラーさんの時も書いたんですが、
1保護者がいっても、全然耳を傾けてもらえなかったり、
たいしたことないでしょみたいな対応の時もあったりするんですが。

個人的に思っていること

一保護者での学校側との対話って、難しいと感じる部分がすごくあります。
丁寧に耳を傾けてくれる先生もいれば、まったく関心がない先生もいらっしゃったりして(表面上は聞いてくれますが、だから何?というスタンス)、
本当に、びっくりするくらい耳を傾けてもらえないこともあります。
めちゃくちゃ一生懸命説明しても、です。

でも、同じ話をカウンセラーさんが言ったら、そうか、と聞いたり、
教育センターの人が共有したら、そうかと、動いたり。
現実は、こういう部分があります。

私は、現実が動いて、物事がいい方向へと動いてくれることが願いなので、
私じゃない人が言ったほうが納得するなら、それでもいいと思っています。
そして、ちゃんと聞いてくれる人に話してもらえるように、意図的に行動しています。

もし、同じ境遇の人がいたら、ぜひ専門家の人の力を上手に活用してみてください。
そして、誰の話なら聞いてくれるのか、誰に言えば、現実が動くのか。
そういうところがもし見つかったら、ぜひそこにアクション起こしてみてくださいね。

今回は、公的な支援をメインにまとめましたが、
上記以外に「同じ境遇の仲間と話せる場」も大事なサポートであり、
親子ともに心強い存在になると思います。

どの場所も、各市町村にあると思うので、
気になるところを実際に体験しつつ、信頼できる心強いサポーターを集めてくださいね。

応援してくれる人、助けてくれる人、協力してくれる人、必ずいるので、
出会いに行ってくださいませ^^