2025年を振り返って ―― 人が育つプロセスに立ち会った一年

2025年の振り返りを、記録として残しておこうと思います。

この一年は、教育・キャリア・コーチングというフィールドを横断しながら、
人が学び、育ち、変容していくプロセスに、これまで以上に深く関わった一年でした。

そして、私にとっては、はっきりと「再始動」の年でもありました。

ここ数年、自分の事業を最小化してきましたが、
今年は、ずっと心の奥で願っていた事業を、再び動かすことができた年でした。

その象徴が、オランダ視察プログラムの再始動です。

今日は、この一年の仕事を振り返りながら、その中で感じたこと、そして、
あらためて確信したことを、言葉にして残しておきたいと思います。

学びの場を「届ける」仕事から、「ひらく」仕事へ

今年は、いくつかの講演や学びの場づくりに携わりました。

特に、「オランダ教育」をテーマに、さまざまな場でお話しする機会をいただきました。

ただ、私が大切にしていたのは、情報を伝えることそのものではありません。

オランダの風を感じながら、

・自分の価値観や考えを問い直す
・行動や習慣を見つめ直す
・あらためて「どう在りたいか」を選びなおす

そんな時間が、自然と現れる場をつくることでした。

オンラインが中心ではありましたが、同時に、いくつかリアルな講演やお話会の場にも立たせていただきました。

その中で、あらためて「場」が持つ力を実感する一年でもありました。

「伝える」ことよりも、考える余白をひらくこと。

今年は、その大切さを、何度も身体で感じた一年でした。

オランダ教育 × コーチングの実践

石川尚子さんとのコラボレーションでは、オランダ教育の報告会と、オランダ流コーチングの体験講座を実施しました。

ここで大切にしたのは、理論や成功事例を知ること以上に、その場に流れる在り方や関わりの質を体感してもらうことです。

・相手を評価しない姿勢
・安心して話せる空気
・答えを急がず、問いを大切にする関わり
・「何もしない」「信頼する」ということの本質

その結果、参加者の方々が、

「理解した」というよりも、
「……あぁ、こういうことか」と感じてくださった。

その反応が、強く印象に残っています。

キャリアコンサルタント養成・育成の現場で

今年も引き続き、キャリアコンサルタント養成講習に携わりました。

キャリアコンサルタントという専門職は、知識や資格を得た瞬間に完成するものではありません。

人の人生に関わる仕事である以上、在り方や関わりの質は、実践の根幹になります。

・目の前の人の言葉を、どう聴くのか
・助言に急がず、問いをどう扱うのか
・自分自身の価値観や癖と、どう向き合うのか

こうした「在り方」が、対話の質を大きく左右します。

また、キャリアコンサルタント国家試験の面接対策にも関わりました。

試験という枠組みの中においても、その人らしい対話が立ち上がることを、大切にサポートしてきました。

なお、個人セッションやその他の案件については、守秘義務の観点から詳しくは書けません。

それでも、迷い、立ち止まりながらも、一歩ずつ前に進んでいく姿に、数多く立ち会わせていただいた一年でした。

オランダ教育視察と、6か月のスタディージャーニー

今年の大きな取り組みのひとつが、オランダ教育視察ツアーと、6か月にわたるスタディージャーニープログラムの実施です。

このプログラムで大切にしたのは、「見て終わり」「学んで終わり」にしないことでした。

オランダという場に身を置き、コーチングそのものを体験する。

そして、人との出会い、出来事との出会いを通して、「自分は何者なのか」が、自然と浮かび上がってくる。

そんなプロセスを大切にしながら、丁寧に場をつくってきました。

帰国後の実践につなげていくこと。

その過程そのものが、学びであると考えて設計したプログラムです。

参加者一人ひとりが、明確な答えではなく、自分自身にとって大切な問いを持ち帰ってくれていたら。

それ以上に嬉しいことはありません。

この一年で、あらためて確信したこと

今年、何度も実感したのは、


人は、
「何にも邪魔されず、ちゃんと聴いてもらえた」と感じたとき、
自然と、自分の力で前に進みはじめる

そして、「自分が自分の声をちゃんと聴けた瞬間」

そこにこそ、力の源泉があるということです。

方法論やスキル以上に、安心して考えられる場があること。

それが、人が育つための土台になる。

この感覚は、教育の現場でも、キャリア支援でも、コーチングでも、変わることはありませんでした。

来年に向けて

2026年は、私の仕事も少しずつ形を変えていきます。

子どもたちの現場に戻る機会をいただき、教育現場での新しい挑戦も始まります。

同時に、自分の事業も、引き続き丁寧に紡いでいく予定です。

場所が変わっても、一緒にいる人が変わっても。

私が大切にしていることは、変わりません。

一歩ずつ、着実に。
急がず、派手さよりも確かさを。
問いを持ち続けながら、
必要な人に、必要なタイミングで、学びと対話を届けていく。

常に実践者として、自分の言動を通して、意図やビジョンを現実にしていく。

2026年も、そんな一年にしていきたいと思います。

この一年、関わってくださったすべての方に、心から感謝しています。

対話の時間も、沈黙の時間も。

すべてが、私自身の学びでした。

来年もまた、一緒に考え、立ち止まり、前に進める一年になりますように。