オランダへの旅は、もう始まっている。― 教育視察プログラム事前勉強会レポート ―

オランダ教育視察プログラム 事前勉強会がスタートしました!

11月のオランダ教育視察に向けて、事前勉強会がスタートしました。

第1回目は、参加人数の都合もあり、2回に分けて開催。

参加される皆さんは、教育関係者だけでなく、会社員、大学生、専門職など、本当にさまざまな立場の方々です。

年齢も、住んでいる地域も、今取り組んでいることも違います。

だからこそ、第1回で一番大切にしたかったのは、オランダについてたくさん学ぶことよりも、まずは「一緒に旅をする仲間を知ること」でした。

まずは、お互いを知るところから

最初に全員で簡単な自己紹介をしたあと、少人数に分かれて、もう少しゆっくり話をする時間をつくりました。

その後は、自分のことを紹介するのではなく、話を聴いた相手を皆さんに紹介する「他己紹介」。

相手のことを紹介するためには、まず、相手の話をよく聴く必要があります。

何をしている人なのか。

どんなことを大切にしているのか。

なぜ、この視察に参加しようと思ったのか。

それぞれの話に耳を傾けながら、その人らしさや、話していて印象に残ったことを言葉にしてもらいました。

参加のきっかけも、オランダで学びたいことも、人それぞれです。

教育について、もっと深く学びたい。

海外の価値観に触れてみたい。

子どもたちの育ちや学びについて、あらためて考えたい。

これからの活動や仕事につながるヒントを見つけたい。

自分自身の視野を広げたい。

一人ひとりの思いを聴いていると、同じ旅に参加するメンバーでありながら、それぞれが違うテーマを持っていることが見えてきます。

その違いが、とても面白い!!

誰かと同じであることよりも、違う視点を持った人が集まるからこそ、旅の中で見つけられることも増えていくのだと思います。

5分だけ、オランダを探検

後半は、参加者の皆さんに短い時間でオランダについて調べてもらいました。

題して、「8分でオランダ探検」

オランダってどんな国なのか・・自分の興味が赴くまま調べてみる時間です。

自分で調べた後は、少人数のグループで共有しました。

同じ「オランダ」という国を調べていても、見つけるものは本当にさまざま。

芸術やデザインに惹かれる人。

自転車文化や街のつくりに興味を持つ人。

教育制度や子どもたちの学び方に目が向く人。

暮らしや働き方、社会の価値観に関心を持つ人。

一人で調べているだけでは出会わなかった情報に、誰かの発見を通して出会うことができます。

誰かが見つけたことが、また別の誰かの興味につながる。

そんなふうに、学びが少しずつ広がっていく時間になりました。

オランダを知ることは、自分を知ること

私はこれまで何度もオランダを訪れ、さまざまな学校や教育現場を見てきました。

それでも、行くたびに新しい発見があります。

同じ学校を見ても、以前とは違うところが気になったり、今の自分だからこそ受け取れることがあったりします。

オランダ教育について知ることは、単に海外の教育制度を学ぶことではありません。

オランダの教育や社会に触れながら、

「私は何を大切にしているのか」

「私は、どんな教育や社会をつくりたいと思っているのか」

そんな自分自身の価値観にも、少しずつ気づいていく時間なのだと思います。

だから、この事前勉強会でも、私が知識を一方的に伝えることより、参加者の皆さんが自分で調べ、考え、話し、ほかの人の考えに触れる時間を大切にしています。

旅は、もう始まっている

これからの事前勉強会では、オランダという国の歴史や文化、社会の背景について知り、さらにオランダ教育についても理解を深めていきます。

そして、回を重ねるごとに、一人ひとりが自分自身についても知り、今回の旅で何を見たいのか、何を感じたいのかが、少しずつ明確になっていく。

そんな場をつくっていきたいと思っています。

11月に現地へ向かう頃には、ただ学校を見学するのではなく、それぞれが自分なりの視点を持って、オランダの社会や教育、人々の暮らしに触れられるはずです。

そして、同じものを見たとしても、受け取るものはきっと一人ひとり違います。

その違いを持ち寄り、語り合うことも、この旅の大切な学びの一つです。

初回の事前勉強会を終え、まだ始まったばかりではありますが、参加者の皆さんの言葉や表情から、これから一緒に学んでいけることへの楽しみが、ますます大きくなりました。

オランダへの旅は、現地に到着してから始まるのではありません。

出会い、話し、知ろうとした、この時間から、すでに旅は始まっています。