Day 3|シュタイナー自由学校で感じた「命の温度」──学びと人のあたたかさを感じるユトレヒトの一日

Day 3|シュタイナー自由学校で感じた「命の温度」──学びと人のあたたかさを感じるユトレヒトの一日

まだ夜明け前の静かなユトレヒト駅。
眠気とドキドキが合わさった顔が、再会の笑顔と「おはよう」でふわっとほどけていく。
そんな穏やかな朝の空気の中、今日の1日が始まります。

今日のプログラムは、
AM:シュタイナー自由学校(中等教育)視察
PM:自由時間

※学校の詳しいレポートは、後日別記事として公開予定です。

朝のチェックイン──心と意図を整える時間

バスで最寄り停留所に到着し、学校へ向かう前に、チェックインミーティングを実施。
自分の今の状態を言葉にしてアウトプットすることで、心が澄んでいく感覚があります。
仲間の声に耳を傾けながら、今日の自分の意図を静かに整える、穏やかで豊かなひとときです。

シュタイナー自由学校で感じた「命の温度」と「あたたかさ」

校門でまきさんと合流し、学校に一歩足を踏み入れた瞬間、
そこには“命の温度”を不思議と感じました。

教室の静けさ、黒板の文字、生徒たちの所作や休み時間のやりとり、先生方のさりげない動きまで、
学校のあらゆる瞬間から、人も温度やあたたかさを自然に感じます。
学びそのものが生きている、そんな印象を受けました。

授業見学──手・頭・心の実践

2つのグループに分かれて校舎見学と授業見学。
私のグループは
オランダ語・化学・木工・美術・体育
など、幅広い授業を訪問しました。

  

印象的だったのは、黒板やノートの美しさ。
アナログを大切にする教育方針で、文字や図、イラストはすべて手書き。
その一つひとつから、生徒や先生が生み出す美しさ、人のあたたかさが感じられます。

 

デジタルは年齢や必要性に応じて柔軟に使用。
デジタルのものはあまり置かず“適切な距離感”を保つ方針でしたが、年齢が上がると必要に応じて利用があるそうでした。

さらに、校長先生を含む全教職員が必ず1つ授業を担当
理念が形だけで終わらず、現場で生きていることを自ら確かめ続ける文化も、この学校の魅力です。

昼食を囲んでの対話──学びの美しさとあたたかさを感じる時間

特別に用意いただいた昼食を囲み、質疑応答がスタート。
みなさんの質問が止まらず、時間があっという間に過ぎます。

いじめが少ない理由や安心できる環境づくり、
「どう育てるか」ではなく「自分たちがどう在るか」という教育哲学。

ここでも、命の温度や人のあたたかさを随所に感じることができました。

帰り道の小さな出会い

バス停へ向かう途中、先ほど授業(もう一つのグループ)で見かけた生徒たちに再会。
手を振り合い、再会を喜びながらの交流。
学校での体験も、このような体験も宝物のような時間でした。

省察の時間──言葉にすることで気づく学び

駅に戻ってからは、恒例の省察タイム。
今日の体験、心に残った場面、湧き上がる感情を一人ひとり言葉にします。

誰かの言葉に触れることで、自分でも気づかなかった感情や発見が現れる。
終わるころには、心がすっきり整い、軽やかになった感覚がありました。

午後は自由時間──街と時間を味わう

午後は自由時間。
ユトレヒトの街を散策する人、アムステルダムに出かける人、買い物を楽しむ人も。

私は、滞在中のAirbnbホスト猫@ソフィーを囲み、数名の仲間とお茶会♪
ゆったりとした時間を過ごしました。
オランダの柔らかな空気に包まれ、深呼吸をするようなひととき。

旅は折り返し地点。
明日は午前に中等教育学校の視察、午後は現地在住の方とのお話会。
まだまだ心を動かす出会いが続きます。