オランダ教育視察プログラム|学びを日常へつなぐクローズミーティングレポート

視察プログラム完了|クローズミーティングを終えて

オランダ教育視察プログラムの締めくくりとして、帰国から約1か月後に、オンラインでクローズミーティングを実施しました。

旅の余韻が落ち着き、日常や現場に戻ったこのタイミングだからこそ、
「何を感じ、何を試し、どんな変化が起きているのか」を静かに振り返り、
次につながる学びとして編み直す時間となりました。

無事に全員参加!となり、オンラインならではの特性を活かし、ブレイクアウトルームを使いながら進めました。
最初と最後は全員で顔を合わせ、一人ずつ言葉を交わし、久しぶりの再会を喜び合いました。
その後は、個人ワーク・小グループ対話を重ねながら深めていきました。

まずは全員で、今の自分の声をひらく

ミーティングの冒頭は、全員での一言シェアからスタート。

帰国後の1か月を経て、それぞれがどんな時間を過ごしてきたのか。
短い言葉の中に、それぞれの今を感じることができました。

オランダで感じた場と空気が自然と広がっていきました。

個人ワークで、体験を自分の内側に戻す

続いて行ったのは、静かな個人ワーク。

  • この1か月で試したこと
  • うまくいったこと、小さな前進
  • 難しさや違和感
  • 今も心に残っている問い

帰国と同時に、日常は容赦なく押し寄せてきます。
目の前の業務や役割に向かって、私たちは再び歩き出している。

だからこそこの時間は、いったん立ち止まるためのもの。

オランダでの体験と、帰国してからの歩み。
その間に流れていた時間を、自分との対話によって確かめ直していきました。

書くことで、思考がほどけ、
話す前に、まず自分自身の声に耳を澄ます。

画面越しでありながら、
オランダで感じた空気やまなざしが、
静かに自分の内側へ戻ってくるのを感じる——
そんな、大切なプロセスとなりました。

対話を重ねることで、学びが立体になっていく

個人ワークでいったん自分の内側に戻した体験を、ブレイクアウトルームでの対話へとひらいていきました。

ブレイクアウトは全3回。回を重ねるごとに、感じていたことや大切にしたいことが少しずつ整理され、
「自分は何を受け取り、これから何を大事にしていきたいのか」が、徐々にはっきりしていきました。

一人ではまだ言葉になりきらなかった感覚が、誰かに語り、誰かの言葉に触れることで別の角度から照らされていく。
対話を重ねる中で、オランダでの体験は「過去の出来事」から、「これからの実践へとつながる学び」へと姿を変えていったように感じられました。

最後の対話では、今後やってみたいこと、これから大切にしたいことなど「これから」の話へ。
大きな計画ではなく、日常の中で踏み出せる小さな一歩を、それぞれが自分の言葉で確かめ合う、静かで確かな時間となりました。

最後は、全員で旅の続きを確認する

クロージングでは全員がメインルームに戻り、あらためて一人ずつシェア。

今日の時間を通して心に残ったこと、
これから大切にしたい視点や感覚が、
それぞれの言葉で語られていきました。

視察プログラムは一区切りを迎えましたが、
学びそのものは、すでにそれぞれの日常の中で動き始めています。

このクローズミーティングは、「終わり」ではなく、「区切り」であり、そして一つの通過点。
スタディージャーニーがそれぞれの人生の中で続いていくことを確認する時間となりました。

オランダで出会った教育のあり方、対話の文化、そして仲間とのつながり。

それぞれの場所で、
また新しい実践と問いが育っていくことを願いながら、
この視察プログラムを完了とします。

今回の体験を学びを共有イベントを開催します。
▶︎ 報告イベントのご案内はこちら

また、次回のオランダ教育視察は2026年実施予定
募集開始のご案内は、今後このブログ等でお知らせします。