PTA高校見学会レポート|子どもの未来を考える親の大切な練習
高校見学を体感するのは、まず親から。PTA高校見学会出見えた学びをまとめました。
PTA高校見学会に行ってきました
昨年度に続き、2回目の開催となるPTAの高校見学会に参加しました。
今年はマイクロバスを借りての実施。訪問する学校は、以下の視点をもとに学校に選定をお願いしています。
- 近年、進学する生徒が多い学校
- 候補として検討されることが多い学校
- 親世代とは雰囲気やイメージが変化している学校
そんな条件を踏まえて、今年はこの3校を訪問しました。
- 履正社高校(私立)
- 宣真高校(私立)
- 豊島高校(公立)
履正社高校
校門を入るとすぐ、U-18代表に選ばれた生徒さんの名前が大きく掲示されていて「おめでとうございます!」の気持ちに。
建物はとてもきれいで、大学のような雰囲気も感じました。
案内と説明は教頭先生がご担当くださいました。まずは学校全体についてしっかりとご説明をいただき、その後校内見学へ。
PTAの高校見学会の良いところは、平日の“日常の学校”の雰囲気を見られること。
授業中の教室の様子を廊下から見学させていただいたり、図書館・ホール・食堂なども拝見しました。どの教室も落ち着いた空気の中で、生徒さんたちが楽しそうに授業を受けているのが印象的でした。
また、履正社高校では「早い段階でのキャリア教育」に力を入れているとのこと。
生徒自身が自分で目標を見出せるように支援している姿勢に、とても共感しました。
特に興味深かったのは、数年前からティーチング中心の指導をコーチング中心に切り替えてきたというお話。
言語技術の導入や海外大学への挑戦サポート、スポーツへの環境づくりなど、学びと成長のために本当に多方面から工夫されていることを強く感じました。
👉 履正社高校HP
宣真高校
宣真高校さんは昨年に続いて2回目の訪問。池田の学校とは深い関わりがあり「毎年ご訪問」というご縁があるそうです。
校舎はまるでお城のような佇まい。女子高らしい雰囲気に、まず心がときめきました^^
見学では体育館、トレーニングエリア、家庭科室、看護や保育の教室などを案内いただきました。どのお部屋も本格的で、さらに照明やカーテンなど細部まで工夫されていて、女子が楽しく安心して学べる空間づくりに力を入れているのが伝わってきました。
特にトイレは「かわいい&きれい」で感動!学校見学の際はぜひチェックしてほしいポイントです。
そしてお待ちかねのランチタイム。
かわいらしいカフェ風の食堂で、実際のランチメニュー(Aランチ)をいただきました。食後のドリンクやケーキまでついていて大満足♡ 値段もお手頃で、メニューも豊富。生徒さんたちが羨ましくなるほどでした。
その後は学校説明へ。取り組みを聞くたびに「池田にこんな学校があるのは素敵だなぁ」と思うと同時に、「こういう男子校もあったらいいのに!」とつい考えてしまいました。
👉 宣真高校HP
豊島高校
最後に訪問したのは公立の豊島高校。校長先生と教頭先生が直接ご案内してくださいました。
まずは学校説明。学校説明会ではなかなか聞けないようなリアルなお話をしてくださり、「そうそう!それが知りたかった!」と思う内容ばかり。
多様なコースが用意されていて、生徒一人ひとりの興味や才能に応じて将来を考えられる環境が整っていることが分かりました。
何より印象的だったのは、校長先生のお人柄。とても柔らかくあたたかい雰囲気で、学校全体に安心感を与えているように感じました。
校内見学では、中庭や広いグラウンドなど開放感あふれる環境を拝見。
訪問した日は文化祭準備の真っ最中で、授業見学はできませんでしたが、あちこちで生徒さんたちが楽しそうに準備をしている様子を見ることができました。
つい母目線で「スカートにポスターカラーがついてる!」「ジャージがすごいことに!」なんて気になってしまいましたが(笑)、みんな活き活きと活動している様子が印象的でした。これはある意味ラッキーな見学体験だったなと思います。
👉 豊島高校HP
足を運んで分かること
長男が中3の時に「実際に学校を見ないまま進路を決める子が多い」と聞いて驚いたことがあります。
高校選択は、自分の人生を自分で選べる大切なタイミング。それなのに無関心でいいのだろうか…と。
近年は学校がどんどん多様化していて、それぞれに特色や魅力があるからこそ、実際に足を運んで雰囲気を感じることがとても大切だと感じます。
高校で自己探しをするのも良いですが、あらかじめ自分の興味や学びたいことが分かっていると、より充実した3年間につながります。そしてその経験が次の進路選択にも活きてくる。
選択は練習。最初から完璧に選べる人なんていません。だからこそ高校選びは大切な練習の場であり、親子で一緒に考えていく機会でもあるのだと思います。
時代の流れが速く、学校も受験制度も変革期にあります。保護者が情報をキャッチしておくことは、子どもの可能性を広げるサポートになるはずです。
最後に、今回ご案内くださった各校の先生方、関係者の皆さまに心より感謝いたします。
高校の取り組みを見ていると、自己理解を深め、適性や興味に基づいて進路を選べる仕組みが整ってきていることを感じます。まるでオランダの4年制コースのように!
そう考えると、中学校でのキャリア教育の重要性をますます実感します。(職業病ですね…笑)
✦ 「見て・感じて・考える」高校見学。
保護者のみなさんにとって、有意義な時間であればと願います