【オランダ視察編】サーミのコンセプトとダルトン教育の小学校(2018年6月18日)

視察日:2018年6月18日(月)
視察先:Rietakker/サーミのコンセプトで学校・学級経営(ダルトン教育)の小学校

2017年9月の視察で伺った学校なので、私は2回目!
ほぼ1年ぶり。
1年の変化も感じさせていただきながらの視察となりました。

学校紹介

今回も、校長先生がアテンドしてくださいました!
ありがとうございます&お久しぶりです^^

学校には5つ価値観があります。
「安全」「コミュニケーション」「自立」「成長」「キリスト教精神」

学校が目指す価値観を、子ども、保護者、先生、全員が実践していくことをたいせつにしています。

今、個人主義が行きすぎているを感じています。

自分>他人になってしまっている。
そこから、孤独を感じている人が多いのでは・・・

エゴ→エコの時代へと変化していく必要がある!

■サーミモデルでの学校運営

SAMI の概念は、社会システムにおける学習、発達、成長の不可逆的な動きを生み出す反省と行動の概念です。教義ではなく、反映できる普遍的な本質を理解することを教え、より適切に行動することを教えるユニークな概念です。(Sami-Trainig

1985年に学校はスタートして、

2013年にサーミで学級運営をスタートしたそうです。

サーミで学校運営をスタートして起きた変化は・・・

①問題の対処に追われていることをやめる!→事前にに物事を考えようになった(proactive)

②責任転嫁ばかりだった→それぞれが、責任を持って取り組むようになった

 

どうしてこのような状況になるのだろうと考え・・・

「みんなで求めている理念がない!!」

そこに行きつき、サーミモデルで、学校を作ることにしたそうです。

■取り組んだこと

①全員の考え方を一つにまとめる(一番最初に行う)
②内部コンパスとリーダーの在り方を探究する

チームで取り組んだことで、危うさがあっても変化が起こります。
それはリーダーシップであるため、よい変化!

リーダーシップ→校長先生、先生など

本当に自分にぴったりあうものを、1人1人何度も確認していきます。

■新年度がスタートする時

▪学校の価値観の話をする
▪クラスで、クラスの価値観をつくる
▪クラスでビジョン(目標)をつくる
▪ こども達が言っていることを、先生が学校の価値観に翻訳してあげる

こどもにやりなさいということは、自分たちもやること!

クラスには、それぞれ、クラスの価値観が創られており、
価値観の壁(価値観とビジョンが張られている壁)があります。

子どもたちは、先生と一緒に1年間、クラスみんなで決めた価値観をもとに、
ビジョンに向かって、日々起きてくる課題に取り組んでいっています。

4.5.6歳には、手に持てるもの(ぬいぐるみ)を使って説明するそうです。

■保護者などに説明するツール

保護者に説明するために、様々なツールがありました。

家の中にはこの学校で子どもの能力や必要に応じて提供する、
教育プログラムとプロセスが描かれています。

学校の方針を説明したり、子どもたちの支援のステップを説明するための模型になっていました。

学校の様子

■グループ1・2

オランダの教室にどこでもあるホワイトボード。
実は、ダルトン教育の教育手法の1つでもあります。

自分の学びを自己管理する、自己表明するホワイトボード。

子どもたちは、自分で選んだ活動をしていました!

教室のルール。わかりやすい視覚ツールです。

価値観の壁!
船に乗っているのが、クラスのメンバー。
一番上のあるのが、ビジョンですね。

途中に貼られているあらゆるものは、1年間でクリアーしてきた課題^^
すごい、もうすぐ目標に到達だ!!!

同じ目の高さで、同じ方向をみて対話する。
オランダの教室では、この景色が当たり前にあるなぁ。。。

「どうしたの?」と先生が対話しながら、サポートしたり、学習の理解度を確認したりしていました。

■秀才児教育の様子

同じ時間、勉強に関して「よくできる子たち」は、
外のスペースで「秀才児教育」が行われていました。

先生たちが、声をかけて、グループを創って学びの時間を持っているそうです。

「その子にあった学び」という視点での秀才児教育なので、
天才に!というようなものでは、ないとのことでした!

■教室の外も、活動場所

オランダの学習場所は、教室と、扉を出たところにあるスペース。
この両方を使います。

グループ1・2の場合、クラスの中で活動することに慣れてくると、
子どもたちだけで、外のペースで活動するアクティビティをいれるんですって。

理由を聞いたら・・・

学校で一番最初に感じる安全な場所は「自分の教室」
一番安全だと感じる人は「担任の先生」

この2つができたら、自分の責任で、離れたところで活動することで、
自立の機会と練習をしていくのだそうです。

それに絶好な場所が、教室を出たところのスペース。

教室の中をみようと思えば、見える。
でも、見ようと思わなければ見えない場所。

先生は近くにいない、声は聞こえる。

自分たちだけしかいない場所で、自分たちの責任で活動する。

その積み重ねで自立が育っていくのだそうです。
素晴らしいデザイン!!!

■グループ3

artのクラスでした♪

子どもたちそれぞれに紙が配られていて、自学習を自己管理するトレーニング。

こちらのクラスの価値観の壁は、「木」
こちらも、学びのプロセスがはられていました!

■グループ4

・・誰もいなーい!!
別の場所で学習中でした。

価値観の壁、こちらもありました!

算数の教科書♪
基礎学習は、どこの国にいっても、同じことをやるんだなぁ・・・

6/18-6/22の学習計画表です。
色が塗ってあるのは「完了!」ってことです^^

先生の教卓?です。

■グループ5

自学習中でした。
電子黒板に、残り時間が出ています^^

 

写真が見にくいかもしれませんが、
・壁に向かって、個別スペースで自習をしている子
・グループにいるけれどイヤマフしている子
がいました。

一人一人が安心して学びに取り組めるデザインというのが、
オランダの教室には、当たり前のように用意されている・・・
そのことに、とても感動してしまいます。。。

時間割です↓↓(見やすいように大きいサイズ)

1週間の計画シートも大きなサイズで載せておきますね^^

子どもたちは、このシートをもとに、自分で、いつ、何を学習するか決めて、決められた課題を終わらせていくのです。

■グループ8

教室に入ったら、当たり前のように置いてありました。

なんとも、ほのぼのとした雰囲気。。。
卒業前で、授業が全部終わっているらしく・・・「大変^^;(先生談)」

私たちが言ったのが、ちょうどよかったようです^^

子どもたちの希望で、今日は男の子チームと女の子チームに分かれて、座って勉強しているんですって!

こちらも価値観の壁とビジョンが・・・

■グループ7

こちらも自学習タイム♪

学校の価値観を伝える壁がありました。

こちらにも信号(コミュニケーションのルールを知らせる信号)がありました。
「黄色」の時間でした!

変化のスピード

今回、私は同じ学校に、新年度の始まりと、終わりに伺いました。
学年がはじまるタイミングと、終了前のタイミング。

2017年に見せていただいた各クラスの価値観の壁は、
作成途中の段階だったんですが。

今回、どのクラスも、ゴールに近づいていて、
画用紙いっぱいに、途中に起きてきた課題や障害がかかれていて、
成長のプロセスがたくさんありました。

変化を見させていただけることは、なかなかない機会だと思うので、
本当に貴重な機会だったなと思っています。

そして、まさかのIpad化!!導入されていましたよ~~~。

今の時代が求めているものを効果的に使っていくことが大切ということで・・・

夏休み以降、ipad化に!

いいものは残しながら、創造性、フレキシブルなものはipadへ移行した!!

たった1年弱の時間なのに、同じ場所にいっているのに、変化がいくつもある。

オランダの教育は、素晴らしいところがたくさんあるんですが、
この変化のスピードと、やってみて、機能するように取り入れていくという姿勢が、
どんどん教育をアップデートしているように感じました。

使ってみないと、わからない。
使ってみないと、どう使って行けば効果的かわからない。

いろんな面があるけれど、機能するように使って行く。

思考も、行動も、シンプル!

日本に、このスピード感がほしい!!!
心から、そう感じた時間でした。