オランダ教育×コーチング体験会 開催レポ
~安心があるから、人は自分に戻れる~
6月7日、大阪にて「オランダ教育×コーチング体験会」を開催しました。
今回もコーチの石川尚子さんとともに、
オランダ教育の最新レポートとコーチングのエッセンスをお届けしました。
オランダ教育を入り口にしながら、
「人が自分らしく在るとはどういうことだろう」
「安心できる環境とはどんなものだろう」
そんなことを参加者の皆さんと一緒に探究する時間になりました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
【第1部】最新!オランダ教育現場レポート
午前は、昨年11月に訪問した学校の様子を中心に、オランダ教育の「今」をお届けしました。
子どもたちの主体性を支える日々の仕組み。
先生たちが安心して働ける環境や文化。
学びをデザインする学校の思想。
そして、「子どもの幸福度世界1位」を支える背景。
写真やエピソードを交えながら、変わらない本質と、
少しずつ進化している現場の様子をお伝えしました。
その中でも参加者の皆さんが特に関心を寄せていたのが、
子どもたち自身が話し合いながら決めているクラス協定です。
大人が決めたルールを守るのではなく、
自分たちで考え、
自分たちで話し合い、
自分たちで決める。
その積み重ねが、主体性や責任感につながっていることを改めて感じました。
参加者からは、
「オランダの小学生が自分たちで決めていることに驚いた」
という声もいただきました。
また、
「BIG QUESTIONに小学生が向き合っていることに感動した」
という感想もありました。
年齢に関係なく、
「自分はどう生きたいのか」
「何を大切にしたいのか」
そんな問いを大切にする文化が、オランダの教育には流れているように感じます。
学びの前にあるもの
オランダの学校を訪れるたびに感じることがあります。
それは、
学びの前に安心がある
ということです。
評価される前に、
比較される前に、
まず、
「あなたはあなたでいい」
という空気がある。
オランダの学校が大切にしている「安心」は、
理念として掲げられているだけのものではありません。
その場にいると自然と感じ取れるものです。
目には見えないけれど、
人が挑戦したり、
失敗したり、
自分の意見を言ったりすることを支えている土台なのだと思います。
そしてこれは、子どもだけの話ではありません。
私たち大人も同じです。
安心できるから挑戦できる。
安心できるから、自分らしくいられる。
改めてそんなことを感じる時間になりました。
【第2部】Who am I?から始まる探究
午後は、ぐっと体験と体感の時間へ。
テーマは、
「Who am I?」
私はどんな自分で在りたいのか・・・。
何を大切にしているのか。
どんな在り方で人と関わりたいのか。
さまざまな角度から問いを重ねながら、意識を少しずつ内側へ向けていきました。
知識を学ぶ時間というよりも、
自分自身を思い出していく時間。
そんな表現が近いかもしれません。
参加者同士の対話もとても深く、
会場にはどこか穏やかであたたかな空気が流れていました。
参加者からは、
「ジャッジしない安心感の中で、否定も肯定もない心地よさを体感しました」
「対話が今もこれからも私にとって必要であり喜びであることを再確認しました」
「質問されることで、自分でも気づいていなかった想いに気づくことができました」
という感想をいただきました。
私自身も皆さんの対話を見ながら、
人はアドバイスや答えをもらうこと以上に、
安心して話を聴いてもらうことで、
自分の中にある答えを見つけていくんだなと改めて感じていました。
問いが人生をつくる
今回のアンケートで印象的だったのが、「問い」に関する感想の多さでした。
「問いかけによって人生は形作られる」
「問いがずれると、すべてがずれていく」
「本質的な問いを立てた時点で歯車がかみ合う」
私たちは日々、無意識のうちにたくさんの問いを自分自身に投げかけています。
どうしたら失敗しないだろう。
どうしたら認められるだろう。
どうしたら正解にたどり着けるだろう。
でも、問いが変わると見える景色も変わります。
私は何を大切にしたいのだろう。
どんな在り方で生きたいのだろう。
誰と、どんな未来をつくりたいのだろう。
オランダ教育の根底に流れているものも、実はこうした「問いを持つ力」なのかもしれません。
子どもを育てる前に、環境を整える
今回、とても印象に残った感想があります。
「どんな子どもに育ってほしいかではなく、
子どもにとって安心安全な環境を作る存在でありたいと思いました」
まさに、私自身がオランダ教育から学び続けていることです。
先生は子どもをコントロールする人ではなく、
子どもが育つための環境を整える人。
それは学校だけの話ではありません。
家庭も、
職場も、
地域も同じです。
安心があるから、人は挑戦できます。
安心があるから、人は自分らしくいられます。
そして安心があるから、人は本来持っている力を発揮できるのだと思います。
今回の会場にも、どこかリビングのような空気が流れていました。
その空気を皆さんと一緒につくれたことが、とても嬉しく感じています。
最後に
今回も場をともに創ってくださった石川尚子さん、本当にありがとうございました。
そして、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
オランダ教育の話をしているようでいて、
毎回最後にたどり着くのは、教育の話だけではありません。
人が自分らしく生きること。
違いを認め合いながら共に生きること。
そして、自分自身に問い続けること。
そんなことを参加者の皆さんと一緒に考える時間になっているように感じています。
今回もたくさんの気づきと対話をありがとうございました。
また皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。