なぜオランダ教育視察は教育関係者を対象としているのか

オランダ教育視察プログラムについて、お問い合わせの中で最も多いご質問の一つがあります。

「教育関係者ではないのですが、参加できますか?」

教育に関心を持ってくださることは、とてもうれしく思っています。

一方で、このプログラムでは、現在「何かしら教育に携わっている方」を主な対象としています。

今日は、その理由についてお伝えしたいと思います。

これまでの参加者

これまでには、次のような方々にご参加いただいています。

  • 学校(中学校、高校、専門学校、大学)の先生
  • コーチ
  • 保育士・幼稚園教諭
  • フリースクールスタッフ
  • 教育行政関係者
  • 塾講師
  • 幼児教育の講師
  • 人事・人材育成担当者、研修講師
  • キャリア支援に携わる方
  • 障がいを持つお子さんの支援に携わる方
  • 教育分野の経営者・起業家

立場はさまざまですが、共通しているのは、教育や人の成長に関わる現場を持ち、「オランダの教育やコーチングを実際に見てみたい」という思いを持って参加されていることです。

人材育成やコーチングに携わる方にも学びがあります

企業で人材育成を担当されている方や、コーチ、キャリア支援に携わる方からも、お問い合わせをいただくことがあります。

私自身、20年以上コーチとして活動し、企業研修やキャリア支援にも携わってきました。

だからこそ感じるのは、オランダの教育現場には、人材育成やコーチングにも通じる学びが数多くあるということです。

主体性を育む関わり方、対話を大切にする文化、一人ひとりの可能性を引き出す姿勢など、学校という枠を超えて参考になることがたくさんあります。

それでも、参加対象を設けている理由があります

「それなら、誰でも参加できるようにすればいいのでは?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、このプログラムは一般的な観光ツアーとは少し性質が異なります。

視察先を調整する際には、参加者の皆さんのご職業、ご所属、参加目的、関心テーマなどを、現地コーディネーターや受け入れ校へ事前にお伝えしています。

その情報をもとに、それぞれの学校とのマッチングを行い、訪問先を決定しています。

つまり、「学校を見せてもらう」のではなく、お互いを知った上で受け入れていただいている視察なのです。

この視察の主役は「学校との対話」です

現地では、学校を見学するだけではありません。

校長先生や先生方、コーチと教育について語り合い、お互いの実践や考え方を共有しながら対話を深めていきます。

日本の教育や支援の現状について質問を受けることも少なくありません。

だからこそ、参加者一人ひとりが、自分の現場で感じていることや実践していることを持ち寄ることで、対話はより豊かなものになります。

受け入れ校にとっても、価値のある時間にしたい

私は、この視察を「日本側が学ばせてもらうだけの場」にはしたくありません。

毎年、オランダの学校は貴重な時間を割いて、私たちを受け入れてくださっています。

だからこそ、受け入れ校にとっても、日本の教育や支援の実践を知る機会となり、双方にとって学びのある時間にしたいと考えています。

そのためには、教育への関心や目的を共有できるチームで訪問することが、とても大切だと感じています。

ご理解いただきたいこと

そのため、このプログラムでは、参加対象について一定のガイドラインを設けています。

これは参加を制限するためではなく、視察の質を守り、受け入れてくださる学校への敬意を大切にするためです。

ありがたいことに、最近は教育関係者に限らず、さまざまな立場の方からお問い合わせをいただくようになりました。

オランダの教育やオランダのコーチングに関心を持ってくださる方が増えていることを、とてもうれしく感じています。

一方で、現在の視察プログラムでは、受け入れ校との対話やプログラムの趣旨を踏まえ、何かしら教育に携わっている方を主な対象としています。

今後は、教育関係者以外の方にもご参加いただける新しいスタイルの視察も企画できればと考えています。

その際には、ぜひご一緒できたらうれしいです。


この視察は、「学校を見に行く旅」ではなく、「学校と学び合う旅」だと私は考えています。

だからこそ、受け入れてくださる学校の皆さんにも、「日本からこんな仲間が来てくれてよかった」と思っていただけるチームで訪れたい。

そんな思いで、この視察プログラムを企画しています。

 

すべての方のご希望に添えないこともあり、大変心苦しく思っています。

受け入れてくださる学校との信頼関係を大切にしながら、これからも質の高い学びの場をつくっていきたいと考えています。

どうか、このガイドラインについてご理解いただけましたら幸いです。